スワップポイントで利益が発生する
FXトレードの収益には、通貨の売買による差益の他に2国間の金利差から発生する金利(スワップポイント)があり、金利の高い通貨を長期保有することで金利による利益を獲得するトレードスタイルもあります。
スワップ狙いのトレードの優位性としては、売買による差益が出ている場合には、それにプラスしてスワップにより発生した金利収益が獲得できます。
逆に、売買損益が出ている場合には金利収益によりマイナス分をカバーされることもあります。
スワップ狙いのトレードには、それほど難しい売買技術や知識が必要というわけではないので、初心者でも簡単にトレードできるというメリットがあります。
金利の高い国と金利の低い国
スワップポイントが発生するのは、2国間通貨ペアに金利差があるからで、現在の世界的な低金利時代には先進国の金利は軒並み低いのですが、国によっては金利の高い国も存在しています。
金利が高い国とは、経済状況が先進国と比較して悪く財政状態も芳しくない国で、政策金利を高くしないと他国から借金することができません。
現在、高金利通貨としてトレーダーが注目している通貨には、トルコリラ・南アフリカランドなどがあり、スワップ狙いのトレードで多くの投資家が利用しています。
スワップポイントは何時発生するのか
スワップポイントは、原則として各営業日の終了時点、つまりニューヨーク市場のクローズ後に発生しますが、口座に反映される時間はFX会社によって多少違いがあります。
また、スワップポイントには3倍デーと呼ばれる日があり、通常の3倍のスワップポイントを獲得できるという特別の日があります。
この3倍デーとは、土日にもスワップポイントが発生するという特性を活かしたもので、FX会社は土日休みであるため、ポジションを1日保有しているだけで3日分のスワップを獲得できる日のことです。
スワップポイント3倍デーが何曜日であるかはFX会社によって異なります。
また、FX会社によっては、スワップポイント同様にスプレッドの違いも気になるところですが、長期保有する場合にはほとんど影響はありません。
FX会社によって異なるスワップポイント
スワップ狙いのトレードを行う場合に最も重要な問題は、どのFX会社でトレードするかということです。
なぜなら、FX会社によってスワップポイントが大きく異なっているからです。
言うまでもなく、少しでも高いスワップポイントを提供するFX会社でトレードすることが大変重要になります。
スワップトレード派によく利用されているスワップポイントの高いFX会社がありますので、多くのスワップ派は同じFX会社を利用する傾向にあります。
これは、FX会社の中にはスワップ派を取り込もうという意思を持っているところもあり、それらのFX会社の場合には会社の方針としてスワップポイントを高めに設定しています。
スワップポイントはマイナスになることも
スワップポイントの高い通貨ペアに投資して売買差益もプラスになれば、金利生活も夢ではないところですが、実は、スワップポイントはプラスばかりではなくマイナスになることも数多くあります。
通常、誰もが投資したいと考えるような先進国の場合には、現在の世界的な低金利時代ということに反映して、低金利政策をとっているケースが多く、金利の高い国との通貨ペアではマイナスのスワップポイントが発生することになるわけです。
スキャルピング~デイトレードのように、その日のうちに決済してしまえば問題ありませんが、低金利通貨を長期保有する場合に、スワップポイントは保有している日数分だけマイナスになりますので、注意が必要です。