FXでは資金管理をしっかり行う必要がある理由とは?

FXは損少利大で利益を積み重ねることが重要

FXで勝ち続けるためには、勝率を上げるばかりではなく、うまく負けることができるようになることも必要となります。簡単に言うと、損少利大という考え方ですが、初心者の場合には負け続けていると何とか一発大きく勝って負けを取り戻したいと考え、結局は損失を拡大させてしまう傾向にあります。しかし常勝トレーダーは、失敗トレードでも損失を最小限に留めることができます。この損少利大を可能にするのが資金管理の重要性であり、FXトレードでは、証拠金維持率、マージンコール、ロスカットなどに注意しながら自分の資金をしっかりと守ることが重要となってきます。FXトレードで重要なことは、トレードを続けるということで、資金を失ってしまったらマーケットから退場させられることになりますので、まずはしっかりと自分の資金を守る必要があります。しっかりとした自己管理で資金さえ失わなければ、マーケットから退場する必要はありませんので、資金をゼロにしないことが常勝トレーダーへの第1歩となるわけです。

 

証拠金維持率

証拠金維持率(%)とは、通貨購入の必要な証拠金に対して占める証拠金率のことで、証拠金維持率が高いほどレバレッジリスクは低くなります。

簡単に言うと、レバレッジをかけるFXトレードでは、証拠金を管理する必要があり、その目安として証拠金維持率が利用されます。

それでは証拠金維持率の適正な数字はどれくらいかという話になりますが、通常の相場では300%あれば一応は安全と考えることもできますが、自分の予想に反して相場が動くと300%でも安心ではありません。

従って、この証拠金維持率が一定の数値以下になったらロスカットするという判断も重要です。

証拠金維持率が低下しているということは、自分が行ったトレードは失敗している恐れがあり、さらに証拠金維持率が100%を切るようだと、多くのケースでは負けトレードとなります。

 

マージンコール

マージンコールとは、担保として差し入れた証拠金の金額が、現時点での含み損を差し引くと大きくマイナスになった状況になった場合において、FX会社から追加で証拠金を取引口座へ預け入れるように求める警告のことで、マージンコールが発生する基準はFX会社によって異なります。

いわゆる追証というものですが、証拠金維持率が100%前後や100%を切ってくると発生する場合がほとんどですが、マージンコールが発生するようだとそれはほぼ負けトレードということになります。

従って、マージンコールが発生しないように証拠金維持率をキープする必要があり、証拠金の金額とレバレッジを考えながらトレードしなければなりません。

 

ロスカット

ロスカットとは、含み損失が大きくなりすぎた場合に自動的に行われる強制決済のことで、FX取引ではレバレッジを大きくかけますので、証拠金がすべてなくなったり、不足金が発生したりするおそれもあります。

不足金は、取引口座の損失がマイナスになることで、FX会社から請求されるお金のことです。

スイスフランショック時には、このロスカットによって多額の不足金が発生しており、ロスカットはFX取引を行う上では非常に重要な問題です。

最近では、取引口座が損失によってマイナスになったとしても不足金を請求されないゼロカットシステムを採用している会社も多いので、ゼロカットシステムを採用しているFX会社を選択することは自己資金を守るためのリスク管理に繋がります。

 

 

FXでは自己資金管理が最も重要

証拠金維持率は常に高めに設定するようにしておき、マージンコールが発生したり、ロスカットされたりすることがないようにしっかりと資金管理をする必要があります。

FXトレードでは、ただひたすら勝率を上昇させることよりも、勝ちトレードの際にはなるべく多くの利益が上がるようにし、負けトレードの際にはなるべく損失を小さくするようにしなければなりません。

特に、レバレッジをかけるFX取引では、証拠金の金額やレバレッジ次第では簡単にマージンコールやロスカットポイントに引っかかります。

ハイレバレッジトレードでは簡単に証拠金を失ってしまいますので、十分な証拠金を用意しておくか、適正なレバレッジになるように注文ロットを設定することが大切です。