FXってなに?~トレードスタイル、主要通貨について~

FXとは?

FXとは、一般的には外国為替のことを指し、世界のすべての通貨が取引される分散型の世 界マーケットとなります。

 

外国為替とは

世界で最も大きく流動的なマーケットで、1日平均の取引額はおよそ5兆円を超えており、株式などの他の投資マーケットと比較すると断トツで大きく、かつエキサイ ティングなマーケットといえます。

 

外国為替証拠金取引(Margin Foreign Exchange Trading)

広義でいうFXとは外国為替のことですが、近年では、FXというと外国為替証拠金取引のこ とを指すことが多く、売買利益を目的とした外国通貨の取引のことをいいます。

外国為替証拠金取引とは、世界最大の大きくエキサイティングなマーケットの取引を個人で も気軽に取引できるようにしたもので、少額な証拠金にレバレッジをかけることで大きな額 の取引をするものです。

大きな利益を狙えるという反面、損失も大きくなる可能性もありますが、利用するFX会社によって損失は証拠金のみで収まりますので、損失が限定されるというメリットもあります。

言い換えれば、利用するFX会社次第では損失限定のハイリスクハイリターン商品となります。

 

為替差益とスワップポイント

FXで利益を出すには、為替差益を狙う方法とスワップポイント狙いの2つがあります。

為替差益とは、為替レートの変動を利用して利益を狙う方法で、いわゆる売買で利益を出す 方法で通常はFXでは為替差益を狙ってトレードします。 為替差益を狙うトレード方法には、以下の3つがあります。

 

デイトレード

短期売買のことで、早いケースでは1分以内で売買することもあります(スキャルピング)が、通常は当日中に決済する売買となります。

スイングトレード

デイトレードより長くなりますが、2~3日で売買します。

ポジショントレード

数週間から長い場合には1年以上ポジションを継続するという売買で、スワップ狙いのトレードなどで多く利用されます。

 

少ない証拠金にレバレッジをかけるFXでは、ポジションを長く持つことは同時にリスクも 長く持つことになるため、デイトレードかスイングトレードがメインとなります。

ポジショントレードで利用されるスワップ狙いとは、2国間通貨の金利差を狙ったトレード で、金利差として毎日スワップを受け取れますので、為替レートの変動よりも金利差で利益を狙うトレードとなります。

 

FXの取引時間とは

FXとは、世界のすべての通貨が取引できる分散型のワールドワイドなマーケットといわれるように、オセアニア、東京、ロンドン、ニューヨークのマーケットをメインに取引されています。

従って、取引時間もオセアニアタイムでスタートし、東京、ロンドンと続き、ニューヨーク タイムでクローズしますので、月曜から金曜までほぼ24時間トレードすることが可能となっています。

 

主要通貨とは

FXで取引される通貨は、どれだけ活発に取引されているかを意味する流動性によってメジャーカレンシー(主要通貨)とマイナーカレンシーとに分かれます。

現在の外国為替市場では、USD、EUR、JPY、GBP、CHFの5通貨がメジャーカレンシーとして取り扱われています。

 

USD(ドル)

米国の経済力・軍事力を背景に国際社会の基軸通貨としてその地位を確立しているUSD は、外国為替取引の重要な部分を占めているため、他のメジャーカレンシーにも影響を及ぼすことが珍しくありません。 USDの動向を左右するのは米国経済であり、各種経済指標やFRDが開催するFOMCの内容 は特に注目されます。

EUR(ユーロ)

EU統合の象徴として1999年に誕生したEURは、USDに次いで取引量が多く、一時はUSDに 代わる基軸通貨として期待されますが、ギリシャ危機やソブリン危機をきっかけに加盟国間 で足並みが乱れることとなり、先行きが不安視されています。

JPY(円)

世界3位の経済規模やニューヨーク、ロンドンと並ぶ東京外国為替市場を持つ日本のJPYは メジャーカレンシーの一つであり、有事の際の安全資産としての側面を持つなど独特な通貨 として知られています。

GBP(ポンド)

0世紀初頭には基軸通貨として存在していたGBPですが、第2次世界大戦後にはUSDにその ポジションを譲り凋落ぶりは目を見張るものがありましたが、サッチャー政権が導入した ビッグバンにより、ロンドンシテイを中心に金融立国として生き残りました。

CHF(スイス・フラン)

永世中立を国是とするスイスが発行するCHFは、金利水準の低さや為替レートの安定により、有事の際には資金を逃避させる安全資産として人気があります。